頭痛がひどくて


朝が来るのをじっと待っていた


鎮痛剤もあまり効かなかった



朝になったので


近くのミント畑に座ってゆっくり呼吸を続けた



鼻から抜けるようなさわやかな香りの中で


頭痛が少しずつ消えていくのがわかった



ずいぶん遅くなったけれど


やっぱり職場に行って頑張ろうと思った











・・


・・


《虫けら》 大関松三郎 1930年代の詩

一くわ


どっしんとおろして ひっくりかえした土の中から


もぞもぞと いろんな虫けらがでてくる


土の中にかくれていて


あんきにくらしていた虫けらが


おれの一くわで たちまち大さわぎだ


おまえは くそ虫といわれ


おまえは みみずといわれ


おまえは へっこき虫といわれ


おまえは げじげじといわれ


おまえは ありごといわれ


おまえらは 虫けらといわれ


おれは 人間といわれ


おれは 百姓といわれ


おれは くわをもって 土をたがやさねばならん


おれは おまえたちのうちをこわさねばならん


おれは おまえたちの 大将でもないし 敵でもないが


おれは おまえたちを けちらかしたり ころしたりする


おれは こまった


おれは くわをたてて考える


だが虫けらよ


やっぱりおれは土をたがやさんばならんでや


おまえらを けちらかしていかんばならんでや


なあ


虫けらや 虫けらや




 


 ・


 



今日も訪問ありがとうございます

1日1回つぶやきクリックしていただけると大きな励みになります⇩↓




・・